報告第四号 平成十四年度
江戸川区
一般会計の継続費の
繰越使用について
報告第五号 平成十四年度
江戸川区
一般会計の
繰越明許費の
繰越使用について
報告第六号 平成十四年度
江戸川区
一般会計の
事故繰越の
繰越使用について
日程第五 発 議 案
第六
号発議案 電力の
安定供給に関する意見書
日程第六 陳 情
自 第一号 至 第四号
散 会
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午後一時開会
○議長(八
武崎一郎 君) ただいまから、平成十五年第二回
江戸川区
議会定例会を開会します。
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○議長(八
武崎一郎 君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(八
武崎一郎 君) 招集者の
あいさつを許します。
多田区長。
〔区長 多田正見君登壇〕
◎区長(多田正見 君) 平成十五年第二回区
議会定例会の開会に当たりまして、ご
あいさつを申し上げます。
本
定例会は、選挙後初の
定例会でございます。
区長就任二期目を迎えておりますが、この際、区政の基本的な姿勢の一端を申し上げまして、御理解をいただきたいと思っております。
今、私たちを取り巻く内外の情勢は、まことに多くの苦難を抱えていると
言わざざるを得ないのでありますが、この苦難に対峙して、いかなる変革をもってこれを乗り越えていくかということが時代の大きなテーマであると考えております。その意味では、この
江戸川区政におきましても、大いなる変革の道をこれからも歩み続けていかなければならないと考えております。
こうした中で、最近特に強く心を動かされるのは、このような時代にくじけることなく、多くの区民の方々が将来に希望を抱き、お互いの知恵と努力によって立ち向かっているというその心意気を随所に見せているということであります。厳しい時代の中でこそ際立つこうした区民の熱い思いやバイタリティーが、本区の明日を夢あるものにしてくれると確信しているのであります。この区民の元気をさらに大きな力として拡大させることを区政の何よりの課題としていかなければならないと思っております。
さて、この四年間を振り返ってみますと、最大の目標は何といってもしっかりとした
財政基盤を確立することでありました。施策の見直しや再構築、人件費の抑制、組織の
スリム化、
民間活力の導入、IT化による事務の合理化など、
区政運営の
あり方万般にわたり思い切った変革に努めてまいりました。こうしたさまざまな努力が実り、ようやく積立金の増加や債務の減少、毎年百項目以上にわたる新規・
拡充事業への
取り組みが可能となったのであります。
言うまでもなく、
健全財政は区政の根幹を支えるものであります。現時点での
財政環境から見て、その状況は今後一層厳しいものになっていくに違いありません。増え続ける人口、特に
子ども人口の増加や高齢化の進展が
行政需要を押し上げてまいります。一方で、今日の
経済状況では歳入増は期待することができず、
行政サービス面での
歳出抑制にもおのずから限界がございます。さらにこのたびの
地方財政の
三位一体改革の結末も、極めて不安な将来を予測させるものであります。今、区財政を信号に例えれば、依然として限りなく赤に近い黄色だと言わざるを得ないのであります。そこで、今後も区政の各分野にわたって一層の改革を進め、真に必要な施策を大胆かつスピーディーに展開し得る
行政体質を確立すべく、決意を新たにしているところであります。
さて、これからの新しい時代に向けての区政について申し上げます。
初めに、「
子育て支援」と「教育」の充実であります。本区の特長である多くの
子どもたちが豊かな心を持って将来を担う大きな力に成長するために、最重点に取り組むべき課題であります。家庭における深い愛情と、その素質を十分に伸ばして育て上げる
学校教育、また、豊かな知性や感性を広げていくための
地域教育を通して、
子どもたちが立派な人間として成長することは言うまでもありません。家庭、学校、地域それぞれが今日的な社会の状況をしっかりと踏まえ、新しい連携のあり方をどのように構築するかということが、これからの大きな課題の一つであります。
幸い本区には、子育て、教育にふさわしい資源がふんだんにあります。
江戸川や荒川という大河川を初め、海をも擁する
自然環境は、本区のすぐれた特長であります。また、道路や公園、
区画整理事業の整備など、
まちづくりを進めてきた先人や、今日なお努力を惜しまず、地域に貢献をしてくださっているさまざまな区民の方々の営みが、育ちゆく
子どもたちにとって格好の教科書でもあると言えるのであります。この得がたい環境や教材を利して、
子どもたちの心に育つたくましい魂を大きく膨らましてあげたいと思うのであります。
今、新しい施策として、「
子育てひろば」や、「すくすくスクール」とこれに併設する
学童保育事業の開設、小・中学校の
学校選択制導入、世界にはばたく「青少年の翼」事業などに取り組んでいるところであります。今後も
子どもたちの成長を応援する
環境づくりを拡大・充実して、若い世代が安心して子どもを育てられる「子育て・教育の
江戸川区」を一層推進してまいります。
次に、これからの大きな課題である
熟年施策についてであります。
本区の
高齢化率は、まだまだ低いとは言うものの年々伸び続けており、
介護保険の対象者も急増しております。現在、
介護サービス受給者は、
高齢者人口の十人に一人の割合でありますが、これを少しでも引き下げ、健康な人生を全うできる「
元気施策」の推進に力を注いでいかなければなりません。これまで本区では、
リズム運動や
カルチャー教室、
人材センターなど、広範な
元気施策を進めてまいりました。このような施策を土台にして、もっと若い世代から健康に関心を持ち、
生活習慣病予防のために、それぞれが意識的に努力する
区民運動を展開していかなければならないと考えているのであります。
一方、介護が必要な方々にとって重要なのは、身近で安心して生活できる
介護施設を地域に数多く整備することであります。人はだれしも生涯の最期を住みなれた場所で終えたいと願っております。したがって、できる限り身近で多様な
介護基盤を用意し、在宅での介護を行いやすくする
短期入所施設やグループホームなどの整備を進めていく必要があります。このことは、介護をする側の負担の軽減にもなり、早期に拡充すべく取り組んでまいります。
以上、「子育て・教育」、「熟年」施策について申し上げましたが、これらを力強く推進することが、とりもなおさず
生活基盤を支える中堅層の方々の安定・安心につながるものと考えております。さらに、区政の主要な柱である
区画整理や
都市計画道路事業の推進、不況下における適切な
産業振興策、また、
障害者施策にかかわる
取り組みにつきましても、最善を尽くしてまいりたいと考えております。
最後に、本区の将来を展望する新
長期計画の実現でありますが、この三月に平成十六年度までの「
実施計画」を策定したところであります。新しい時代を担う区民が、豊かな心と知恵と勇気を持って支え合う、「共育」「協働」の
地域社会実現に向けた施策を確実に具体化してまいります。
まず、環境について実践的に学ぶ「
エコセンター」でありますが、
検討委員会を設置いたしまして、平成十六年度開設を目指して、
区民各層との
意見交換を交えながら論議を進めているところであります。また、「共育」を通し、多くの区民の参画を実現する「
総合人生大学」につきましても、早い時期に学識者による
設立準備会を設置して、
運営方法やカリキュラムの検討を進めてまいります。今年度中に構想をまとめ、十六年度秋に一部開校の予定であります。これらの事業は、いずれも未来に向けたあらゆるステージにできるだけ多くの区民が登場し、活躍していただくことを願って取り組むものであります。本
区ならではの人のきずなを大切にした、心の触れ合う区政を実現してまいりたいと思います。
さて、何といっても区民第一主義こそ揺るぎない私の
政治信条であります。区民の安心を守り、喜びを分かち合う、区民と心を一つにした区政をこれからも進めてまいります。さまざまな困難はありますが、そのことへのたゆみない挑戦こそが理想の
江戸川区に向かう唯一の道であることを肝に銘じてまいります。
本
定例会では、
補正予算を初め十二件の議案をお諮りしております。それぞれ御審議の上、御決定いただきたいと存じます。
以上をもちまして、招集のご
あいさつといたします。
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○議長(八
武崎一郎 君) 次に、先般の
人事異動により就任しました
幹部職員を紹介したいとの申し出がありますので、これを許します。
池澤助役。
〔助役
池澤正彦君登壇〕
◎助役(
池澤正彦 君) 六月十六日付で転入及び異動した
幹部職員を御紹介申し上げます。
部長級
土木部長、
土屋信行。
課長級
区民施設公社事務局長、
原野哲也。
環境促進事業団事務局長、
深野将郎。
以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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○議長(八
武崎一郎 君)
事務局長に諸般の報告をさせます。
〔
髙﨑事務局長報告〕
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十五総総文キ一-八第十三号
平成十五年六月十七日
江戸川区長 多 田 正 見
江戸川区
議会議長
八武崎 一 郎 殿
江戸川区
議会定例会の招集について(通知)
別紙告示写のとおり、平成十五年第二回
江戸川区
議会定例会を平成十五年六月二十四日に招集したので通知します。
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十五総総文キ一-八第十四号
平成十五年六月十七日
江戸川区長 多 田 正 見
江戸川区
議会議長
八武崎 一 郎 殿
議案及び報告の送付について
平成十五年六月二十四日招集の平成十五年第二回
江戸川区
議会定例会に提出する
左記議案及び報告を、別紙のとおり送付いたします。
記
〔 以 下 略 〕
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十五総総文キ一-八第十六号
平成十五年六月二十三日
江戸川区長 多 田 正 見
江戸川区
議会議長
八武崎 一 郎 殿
議案の
追加送付について
平成十五年第二回
江戸川区
議会定例会に提出する
左記議案を、別紙のとおり
追加送付いたします。
記
〔 以 下 略 〕
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◎
事務局長(髙﨑賢一 君) 説明員の出席については、区長、
教育委員会委員長、
代表監査委員、
選挙管理委員会委員長から、お手元に配付しました文書表のとおり通知がありましたので、御了承願います。
四番、
木村長人議員、十二番、深
江一之議員から、それぞれ所用のため欠席の届け出がありました。
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△日程第一
会議録署名議員の指名
○議長(八
武崎一郎 君) 日程に入ります。
日程第一、
会議録署名議員の指名。
会議録署名議員は、
江戸川区
議会会議規則第百二十一条の規定により、二番、
須田哲二君、四十五番、
片山知紀君を指名します。
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△日程第二 会期の決定
○議長(八
武崎一郎 君) 日程第二、会期の決定。
お諮りします。
本
定例会の会期は、本日から七月四日までの十一日間としたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(八
武崎一郎 君) 御異議なしと認めます。したがって、会期は十一日間と決定しました。
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△日程第三 議 案
○議長(八
武崎一郎 君) 日程第三、議案。
第二十四号から第三十五号までの各議案を
一括議題とします。
事務局長に議案を朗読させます。
〔
髙﨑事務局長朗読〕
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第二十四
号議案 平成十五年度
江戸川区
一般会計補正予算(第一号)
第二十五
号議案 平成十五年度
江戸川区
国民健康保険事業特別会計補正予算(第一号)
現在、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の二基が再開しましたが、この二基だけで夏の電力需要に対して、その供給が間に合うかどうかが懸念されています。仮に、供給不足に伴う停電という事態になれば、国民生活に重大な影響を与え、我が国の社会経済全体にとって多大な影響を及ぼすことは明らかです。
本来、この問題を引き起こした最大の原因は、東京電力株式会社の隠ぺい体質にあります。事業者自身が体質を改革し、失われた信頼を取り戻すことが最重要課題であります。一方、国においては事業者を監督する立場から、原子力発電の安全確保に万全を期すとともに、事業者の体質改善実現のための監督責任を果たさなければなりません。更に、関係機関においても、電源立地地域住民の安心、安全の確保を最優先に考慮した信頼回復への早急な
取り組みが必要です。
よって、
江戸川区議会は、国会及び政府に対し、東京電力株式会社に対する指導・監督の徹底を図り、一日も早く、電力の
安定供給に向けた運転が再開できるよう強く要望します。
以上、地方自治法第九十九条の規定により、議長名をもちまして、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、文部科学大臣、経済産業大臣、環境大臣あて意見書を提出するものであります。
全会一致の御賛同をくださるようお願いいたしまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。(拍手)
○議長(八
武崎一郎 君) お諮りします。
ただいまの説明により御了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり直ちに決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○議長(八
武崎一郎 君) 異議がありますので、採決します。
第六
号発議案、電力の
安定供給に関する意見書について、賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(八
武崎一郎 君) 起立多数であります。したがって、第六
号発議案は、原案のとおり決定しました。
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△日程第六 陳情
○議長(八
武崎一郎 君) 日程第六、陳情。
ただいままでに受理した陳情は、お手元に配付した文書表のとおりそれぞれ関係委員会に付託します。
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○議長(八
武崎一郎 君) 以上で本日の日程はすべて終了しました。
なお、明日二十五日は常任委員会における議案審査のため休会し、次回は六月二十六日午後一時から本会議を開会します。
本日は、以上で散会します。
午後一時四十五分散会...